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ディズニーのストリーミング重視への方針転換は必然とアナリスト分析 - GIGAZINE

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現地時間の2020年10月12日(月)、ディズニーがストリーミングサービス注力のために事業を再編することを発表しました。この動きはディズニーがいつか向かう方向であったと、アナリストのベン・トンプソン氏が考察しています。

Disney and Integrators Versus Aggregators – Stratechery by Ben Thompson
https://stratechery.com/2020/disneys-integration/


ディズニーが事業再編を決めたのは、ストリーミングサービスのDisney+の好調などを受けてのことです。

ディズニーがストリーミングサービス注力のため事業再編を発表 - GIGAZINE


Disney+はディズニー、ピクサー、マーベルなどの過去の作品が見られるほか、「ムーラン」「ソウルフル・ワールド」のような新作映画の配信も行われます。

映画『ソウルフル・ワールド』ディズニープラス配信についてのお知らせ|映画|ディズニー公式
https://www.disney.co.jp/movie/news/20201009_01.html

特に、2度の公開延期の末にDisney+で独占配信することを決定した「ムーラン」が2020年9月に登場すると、Disney+の売り上げは大幅に増加。月額利用料のとは別に29.99ドル(約3200円)が必要という設定でしたが、配信開始から3日間で「興行収入3350万ドル(約35億円)」相当を売り上げたと報じられています。

新作映画「ムーラン」、ネット視聴状況に満足=ディズニー幹部 | ロイター
https://jp.reuters.com/article/disney-mulan-idJPKBN2610G8

このディズニーのストリーミング重視への方針転換について、トンプソン氏はニューヨーク・タイムズを例にした説明を行っています。


ニューヨーク・タイムズはアメリカを代表する日刊新聞紙の1つですが、1996年にインターネット版を開始、その後、サブスクリプションモデルも導入し、単なる広告モデルから脱却していきました。当時、社内では一面のトップ記事に対するこだわりが非常に強く「ページ・ワン会議」と呼ばれる編集会議を行っていましたが、2014年に編集長に着任したディーン・バケット氏は「今後はデジタルに注力すべき」という判断を行い、伝統の「ページ・ワン会議」を廃止しました。

トンプソン氏は、ディズニーにとって、「ページ・ワン会議」にあたるのが映画館のような伝統的な形式であったと述べ、今回の方針転換が長期的な利益を目指すものであると評価。また、「ムーラン」の配信成功により転換の動きが早まったものの、遅かれ早かれ、ディズニーはストリーミングサービスに乗り出すしかなかったと述べています。

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