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新型コロナ:FRB議長「力強く積極的な政策続ける」冒頭発言要旨 - 日本経済新聞

米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は29日、米連邦公開市場委員会(FOMC)終了後に記者会見した。冒頭発言の要旨は以下の通り。

米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長(3月3日、ワシントン)=ロイター

米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長(3月3日、ワシントン)=ロイター

新型コロナウイルスの感染拡大を封じ込めるための米国の力強い施策は、経済を急停止させた。多くの事業は止まり、外出制限で社会的な交流は大きく減った。人々の生計を立てる活動が止まり、経済と個人の大きな負担となっている。

ウイルスの封じ込めのために我々がとっている施策は、人々の健康や社会への投資であるということは認識しておく価値がある。公共の利益を損なうものを取り除くため、我々はあらゆる手段を講じるべきだ。

一般的な経済指標は実態にまだ追いついていない。何百万人もの失業者が経済に及ぼす影響は明らかだ。来週の雇用統計では、わずか2カ月前までは50年ぶりの低水準だった失業率が2桁に急上昇すると予測されている。外出制限により個人消費は急減し、消費者態度指数も急落している。

ホテル、航空、飲食、百貨店や他の小売業は特に打撃を受けてきた。製造業生産は3月に急減したが4月はより悪化しそうだ。多くの工場が一時的に稼働停止しているためだ。全体の経済活動は4~6月期に前例のない速度で落ち込むことが予想できる。

物価上昇率も需要減や、原油価格の急落によって下がっている。経済の落ち込み度合いもその期間も、大部分がウイルスの封じ込めの速度によるため、極めて見通しにくい。景気減速の深刻度は、経済への打撃を和らげ危機収束後の回復に向けてあらゆるレベルの政府がとる政策による。

FRBはこの厳しい時期を支えるため、全力であらゆる範囲の政策手段を取っている。3月には我々はすばやく政策金利を引き下げてゼロ近辺とした。我々は今日改めて、経済の視界が晴れたと自信を持てるまで、この金利水準を維持することを声明に記した。最大の雇用と安定した物価目標を実現していく。

ウイルスによる経済の破壊は、一部の重要な金融市場に激しい緊張をもたらした。信用取引の流れを損ない、人々が家を失ったり、事業をたたんだり、さらなる失業をもたらし経済の悪化に拍車をかけた。信用の流れを守ることは、経済への打撃を和らげ、回復を促すのに不可欠だ。

我々は金融市場の機能を円滑にするため、幅広く力強い行動を取ってきた。市場において極めて重要な役割を持つ米国債と住宅ローン担保証券(MBS)を大量に購入してきた。状況はここ数週間で大きく改善したため、我々も購入ペースを抑えた。我々は今後も必要なだけ国債やMBSを買い続ける。

家計とあらゆる規模の企業、州や自治体への資金供給をより直接的に助けるための行動もとっている。民間の貸し手が信用枠を広げやすい状況を促している。これらの多くの緊急の資金供給は、昨今のように極めて異例の状況で可能になる。我々はこうした資金供給を、多くが議会や財務省からの財政面の支援によって可能となる前例のない規模に広げつつある。我々は経済の着実な回復に自信を持てるまで、これらの政策を力強く、先を読み、積極的に進める。

強調しておきたいのは、我々の施策はお金を貸すという機能であり、資金を投じるわけではないということだ。FRBは特定の受益者に資金を与えることはできない。支払い能力のある機関に、いずれ返済されるという期待のもとで貸すことしかできない。

多くの借り手は我々の施策で恩恵を受けているが、返済が難しい多くの者にとって借金は答えにならない。こうした場合は財政支援が必要となる。議員は税と予算の権限を持っている。政府の景気刺激策は人々の事業や社会を直接支援し、経済への打撃の長期化を防ぐことができるだろう。我々は、経済が回復する際には可能な限り強固なものになるような政策手段をとり続ける。

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April 30, 2020 at 03:05AM
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