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「鉄道神社」建立へ 無事故の引退車両が「ご神体」に クラウドファウンディングで資金募る - 東京新聞

 現役を退いた古い列車をまつるユニークな「鉄道神社」が、茨城県ひたちなか市で誕生しようとしている。「ご神体」となるのは、市内を走るひたちなか海浜鉄道湊線で長年、多くの人々に利用され、無事故を貫いたキハ222形の気動車。鉄道神社の建立に向け、市内の市民団体「三鉄ものがたり実行委員会」が、車両の修繕や再塗装に充てる資金をネットのクラウドファンディング(CF)で募っている。(水谷エリナ)

鉄道神社の「ご神体」になる予定の気動車「キハ222形」

鉄道神社の「ご神体」になる予定の気動車「キハ222形」

 キハ222形は今、湊線阿字ケ浦駅の一角にひっそりとたたずんでいる。引退してからの5年間は風雨にさらされ、ところどころ塗装もはがれ、さびついている。運転席には雪国仕様の旋回窓があり、休日には珍しい車両を見に訪れるファンも少なくない。

 団体の佐藤久彰代表(51)によると、キハ222形は1962年に製造され、北海道の羽幌 炭礦鉄道で運用された。廃線後の71年に湊線に移り、2015年まで走り続けた。

 現存する車両は貴重だが、鉄道会社が引退車両の維持に経費をかけるのは厳しい。会社の了承を得て団体で費用を工面し、鉄道神社を新たな観光資源とすることにした。国内に鉄道神社はいくつかあるが、車両をご神体とするのは初めてという。

 来年3、4月に車両の修繕や再塗装をする予定で、神社は阿字ケ浦駅で5月ごろに建立する計画だ。

◆御利益は長寿、交通安全 延伸計画に合わせ勝負運、金運UPも期待

 車両が長寿でありながら無事故を貫いたことにあやかって、神社の御利益は長寿や交通安全。湊線の駅には「勝田」「金上」など縁起の良い駅名も多い。

 湊線は阿字ケ浦駅から、ひたち海浜公園西口までの約3・1キロを延伸させる計画で、24年度以降に実現する見通しだ。「夢のまた夢」とされた延伸も実現の見通しになっていることから、勝負運や金運などにも期待。神社建立でイベントを展開して鉄道ファンらを呼び込み、延伸の成功と地域の活性化を図りたいとしている。

 佐藤代表は「車両を保全するだけでなく、おもしろいお土産を作るなどして、沿線を元気にしたい」と寄付を呼び掛ける。

 CFは8日朝で173人から241万5000円の寄付があった。380万円を目標に、20日までCFサイト「READYFOR」で続ける。3000~1万5000円の出資をしてくれた人は、お守りのプレゼントが贈られるほか、車両塗装のイベントにも参加できるようにする。問い合わせは佐藤代表=電090(8497)3354=へ。

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December 09, 2020 at 04:44AM
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