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速い!軽い!コスパよし! 最新Wi-Fi 6にも対応した約970gのモバイルノートPCをレビュー (1/2) - ASCII.jp

 気軽に屋外へと持ち出せる1kgを切る軽さ、そして長時間駆動が可能なモバイルノートPCといえば、限られたメーカーしか作れない特殊なもの……というのが一般的な認識だろう。特に人気があるのは、高性能CPUと12~14インチクラス液晶ディスプレーを組み合わせたモデル。その実用性の高さから、いつかは手に入れたいと憧れている人も少なくない。

 しかし、こういったモデルはその特殊性からどうしてもコストが高くなり、価格が20万円を超える高級品がほとんどだ。それだけに、「高性能モバイルノートPCは高嶺の花」だとして、新しくPCを購入するときでも候補から外しがちだった。

 もちろん、低価格なモバイルノートPCと称して売られている製品は、数万円からある。しかし、これらの多くはCPUにAtomやCeleronを採用したネットブックであり、よほどパソコンを熟知した人でなければ、活用が難しいというのが現実だ。

 実用的なスペックを考えれば、CPUはインテルのCore iシリーズ、ディスプレーの解像度はフルHD以上、メモリーは8GB以上、そしてストレージは256GB以上のSSDを搭載しているものが欲しくなる。このスペック条件を満たしつつ、1kgを切る製品を探すと20万円くらいまで跳ね上がってしまうのだが、実は少数ながらも10万円ちょっとで買えるコスパに優れたモデルもある。そのひとつになるのが、今回紹介するTSUKUMOのノートPC「eX.computer note N1430Jシリーズ N1430J-500/T」だ。

まずはスペックと基本性能をチェック!
高速CPUの余裕ある動作に大満足

CPU インテル Core i5-10210U
(4コア/8スレッド 1.6GHz~4.2GHz)
メモリー 8GB DDR4(PC4-21300、8GB×1)
ディスプレー 14インチフルHD(1920×1080ドット)ノングレア液晶
グラフィックス インテル UHD グラフィックス
ストレージ 256GB SSD (M.2 NVMe接続)
無線LAN IEEE 802.11ax/ac/a/b/g/n
Bluetooth Bluetooth 5.0
インターフェース USB3.1 Type-A(Gen 1)×1、USB 3.1 Type-A(Gen 2)×1、USB3.1 Type-C(Gen 2)×1(USB PD対応、DisplayPort 1.2 対応)、HDMI出力端子、micro SDカードリーダー、オーディオコンボジャック
バッテリー駆動時間 約8.5時間
OS Windows 10 Home(64ビット)
サイズ 約322.8(W)×216.8(D)×16.5(H)mm
重量 約970g

 まずは主要スペックをチェックしてみよう。注目は、CPUにCore i5-10210Uを搭載していること。最新の第10世代Coreとなるのはもちろんだが、モバイル向けながら4コア/8スレッドとコア数が多く、しかも動作クロックはベース1.6GHz、最大4.2GHzというCPUだ。もちろんスペックだけでなく性能も高く、「CINEBENCH R20」を使ったベンチマークテストでは、全コア利用時のCPUスコアで1242ptsという高い値を叩き出していた。

CPUはCore i5-10210U。TDPが15Wの省電力CPUながら4コア8スレッドの高いパフォーマンスを実現する。CPU-Zの現在のバージョンだと、Code Nameの項目がKaby Lake-U/Yと表示されるが、正しくはComet Lakeだ

「CINEBENCH R20」のスコア。オフィスソフトなどの一般用途はもちろん、ウェブ会議などを同時に使っても余裕がある性能だ

 なお、高負荷時はファンの回転数が上がるため、騒音はやや目立つ。会議室であれば大丈夫だが、図書館のような静かな場所での利用となると気を付けたほうがいいだろう。

 これとは逆に、負荷が低い用途……例えばYouTubeで動画を観るといったものであればファンはほとんど回転せず、静かな部屋でも騒音はまったく気にならなかった。高負荷時はパワフルに使え、低負荷時は静かに使えるという、理想的な動作といえる。

 ネットワーク機能を見てみると、有線LANこそ備えていないものの、Wi-Fiは最新のWi-Fi 6(IEEE 802.11ax)にまで対応。高速なWi-Fi 6ルーターと併せて利用すれば、有線のギガビットLANを超える最大2.4Gbpsという超高速な通信が利用できる。家庭内でのNAS利用、また、巨大ファイルのダウンロードやWindows Updateの待ち時間が大きく短縮されるだけに、Wi-Fi速度の向上は大歓迎だ。

内蔵のWi-Fiモジュールは「Intel Wi-Fi 6 AX201」。160MHz幅に対応し、最大2.4Gbpsで接続が可能だ

実際にWi-Fi 6対応ルーターと接続したところ、リンク速度2.4Gbpsを確認。実効速度で1Gbpsを超えるため、多くの有線LANを上回る速度となる

 もうひとつ、スペックでうれしいポイントがSSD。256GBと十分な容量が搭載されているだけでなく、高速なNVMe対応(PCIe接続)となっていることだ。SATA接続でも体感上はそれほど変わらないのだが、やはり巨大なファイルをコピーするときはその速度の差が大きくなる。最近ではアプリのサイズも大きくなりがちなだけに、速いに越したことはない。

 どのくらいの速度か気になったので、定番ベンチマークソフトの「CrystalDiskMark」で調べてみたところ、シーケンシャルリードで3000MB/sオーバーという、高速なものであることが分かった。

SSDの速度を「CrystalDiskMark」でチェック。シーケンシャルリードは3000MB/s超え、ライトはやや遅いものの、それでも約1700MB/sと十分だ

 これだけ速ければ、巨大ファイルのコピーでも速度に不満を覚えることはまずないだろう。

 唯一気になる部分といえば、メモリー。容量8GBというのはいいのだが、標準では8GB×1構成のシングルチャンネルとなっているのだ。8GB×2へと増設すれば、さらに余裕をもって使えるだろう。

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May 12, 2020 at 09:00AM
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