北海道大学病院は新型コロナウイルスに感染しているかどうかを「だ液」でも確認できるとする研究をまとめました。採取が簡単であることから、検査の拡大につながるとしています。
新型コロナウイルスへの感染の有無はPCR検査で確認しますが、現在は鼻の奥を綿棒でぬぐって調べる手法が一般的となっています。
ただ、患者がくしゃみやせきをすると感染が広がるリスクが高まるため、医師や看護師は医療用のガウンなどによる防護が欠かせません。
北海道大学病院の豊嶋崇徳検査・輸血部長は、だ液で検査をできないか確認しようと、感染者約10人と感染していない人約30人を対象に研究を行いました。
その結果、口の中のウイルスの量が比較的多いとされる発症から2週間以内であれば、どの患者についても鼻の奥から採取した粘液とほぼ同じ結果が出たということです。
豊嶋教授によりますと、だ液を使えば患者自身に容器に吐き出してもらうこともできるため医師や看護師が防護する必要がなく検査の拡大につながるとしています。
豊嶋教授は、だ液を使った検査はアメリカなど海外でも採用されたり、有用性が確認されたりしていると指摘した上で「口の中のウイルスの量は、発症の初期に最も多くなることがわかっている。だ液であれば、特別な防護具がない開業医でも検査でき、検査の可能性が広がる」と話していました。
【新型コロナウイルス 検査の課題は】
新型コロナウイルスの検査体制の拡充は感染拡大を抑える上でも必要だとされていて、手軽で安全に行える新たな検査手法の導入が期待されています。
厚生労働省は、現在、幅広く行われている一般的なPCR検査の1日あたりの実施件数を増やすとともに、短い時間で感染の有無を調べることができる「抗原検査」の導入を決めています。
ただ、どちらの検査も医師や看護師が患者の鼻の奥をぬぐって粘液を採取する必要があり、患者がくしゃみなどをすれば感染リスクが高まることから医療用のガウンなど防護具を身に着けなければなりません。
こうしたなか「だ液」は患者が容器に直接吐き出せば採取でき、医療用のガウンなどは必要としないことから簡単で安全な検査手法として世界的にも注目されています。
このため各国でだ液で鼻と同じ結果を出せるのか研究が進められていて、北海道大学病院によりますと▼香港やイタリアで有用性が確認されたとの報告があるほか▼アメリカではだ液での検査の信頼性が高いとされた研究機関での検査の実施が認められたということです。
厚生労働省も検証を進めていて十分な信頼性が確認されれば、だ液での検査を追加で認める方針です。
一方、北海道ではいまの検査手法には欠かせない医療用のガウンの不足が各地の医療機関で深刻で1日に行える検査の数が伸び悩む理由の1つにもなっています。
このため道内の医療関係者からは、だ液での検査が認められれば道内での検査体制の充実につながると期待する声があります。
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May 14, 2020 at 04:37AM
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