最近、新型コロナウイルス感染症に関する新たな知見が矢継ぎ早に発表されていて、どの鎮痛剤を飲むべきか、自宅で患者を看病する際にはどうすればよいかなどの基本的な点についてさえ混乱が広がっている。
ナショナル ジオグラフィックは今回、米国とカナダの第一線で活躍する医師と研究者に、自宅療養の留意点や病院にかかるタイミングなどについて話を聞いた。
熱が出たらどうすればいい?
幸い、新型コロナウイルス感染者の約80%は軽症から中等症で、入院する必要はない。医師はこうした患者には自宅での自主隔離を推奨している。水分と栄養をしっかりと取り、できる範囲で症状に対処すればよい。
新型コロナ感染症を含め、病気による発熱があったら、まずはアセトアミノフェン(パラセタモール)の服用が推奨されると、カナダ、モントリオールのサント=ジュスティン大学病院センターに務める小児感染症専門医ジュリー・オトミツギン氏は説明する。それでも熱が続くようなら、イブプロフェンに切り替えることを考える。
アセトアミノフェンを先に試すのは、イブプロフェンをはじめとするNSAID(非ステロイド系消炎鎮痛薬)には一般的に、腎障害、胃潰瘍、消化管出血などさまざまな副作用があるからだ。
なお、これはイブプロフェンなどのNSAIDが新型コロナ感染症を悪化させるという意味ではない。3月14日にフランスの保健相が「イブプロフェンは新型コロナ感染症を悪化させる恐れがある」とツイッターに投稿して噂が広まったが、そのような事実を示す証拠はない。
「NSAIDが新型を含めコロナウイルスによる感染症を悪化させたという事例は聞いたことがありません」と米アイオワ大学医学部の小児科医でコロナウイルスを専門とする免疫学者のスタンリー・パールマン氏は話す。
なお、アセトアミノフェンにも副作用はあるため、肝障害やこの薬に対するアレルギーがない人しか服用してはならない。1日総量の上限は3000mgとされていて(編注:日本では4000mg)、それ以上になると肝障害などの悪影響が出る恐れがある。
「米国ではアセトアミノフェンの過剰摂取が、急性肝不全の最も一般的な原因になっています」と米コネチカット大学薬学部の毒性学者ホセ・マナウトウ氏は言う。
アセトアミノフェンを服用するときには、併用する薬にも注意する必要がある。インフルエンザの諸症状を緩和する薬や睡眠導入剤には、アセトアミノフェンが含まれていることが多いからだ。アルコールも飲んではいけない。アルコールもアセトアミノフェンも、肝臓で作られるグルタチオンという物質により体内で無毒化されるが、過剰に摂取すると無毒化が追いつかず、毒が蓄積してしまうのだ。(参考記事:「新型コロナウイルスに感染するとこうなる」)
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