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自宅を「不動産業者と一度も会わずに」売り出せる驚異のしくみ - 現代ビジネス

「セルフ売却」を使ってみた

不動産仲介業者に頼らず中古マンションを売った体験記。今回はいよいよ「セルフ売却」の実践編に進みたい。

筆者がインターネットのまとめサイトの記事を経由して、初めてヤフーの不動産取引プラットフォームサイト「おうちダイレクト」にアクセスしたのは、一般的な仲介業者数社の訪問査定を受けた後だった。

この「おうちダイレクト」では、売主による直接売却活動用の「セルフ売却」のほか、一般的な仲介業者経由での売却(同サイトでは「プロフェッショナル売却」と呼称)を希望する人向けの査定依頼や、売却を前提としないが自宅の価値を知りたい人向けのAIによる「推定成約価格」の算出、さらには購入希望者向けの物件情報の掲載など、不動産売買に関するさまざまなサービスを提供しているのが特徴である。

では、さっそくその「セルフ売却」について紹介していきたい。その名が示すように、不動産物件売却用に「ヤフオク(ヤフーオークション)」のような売り出しページを構築して、物件オーナー自身がインターネット上で買い手を探せる場を作るという、なんとも画期的なしくみだ。

「おうちダイレクト」の画面

やることは、少なくとも途中まではネットオークションやフリマと同じ。物件の売り出しに必要な情報、つまり購入検討者が興味を持つような物件の紹介文や室内・眺望の写真を、売主が自分で作成し、売り出し価格も決めてサイトにアップロードするわけだ。

もちろん「セルフ売却」を使わず一般的な仲介業者に頼めば、物件情報の作成から展開に至る雑事は、近隣に撒くチラシの作成はもちろん、関連する不動産情報サイトへの掲載登録なども含めてすべて業者がやってくれる。

第1回にも書いたとおり、こうした「売り出しに向けた作業」を自分で行うことについて筆者は全く支障を感じず、むしろ腕が鳴るくらいだった。だからすぐにでも「セルフ売却」を使ってみようと思った矢先、筆者の頭の中を「ちょっと待て」というアラートが駆け抜けた。

違和感は3つあった。まず仲介手数料が安いというのを通り越して「タダ」というのは、あまりにも画期的なしくみゆえ、本当に大丈夫なの?という不安。

2つ目が、不動産売買は高額の取引でありミスがあってはいけないものだから、親族間取引などでない限り仲介業者が入ったほうが安心ではないのか、自分が直接売り出してうまくいくのだろうかという不安。

3つ目が、不動産の直接売却が一般的に普及しているとはいえない中で、わが国のインターネット界で大きな存在感のあるあのヤフーが運営しているとはいえ、微妙な認知度のサービスで本当に買い手が見つかるのかという不安。

世の中には「タダより高い物はない」という言葉もある。そもそも数千万円単位の不動産取引において、百数十万円程度の仲介手数料を節約できるかもしれないことを単純に喜ぶべきなのだろうか。もしかすると何か重大なデメリットが隠れているのではないか。筆者は営業経験者なので、一般的な仲介業者の考える行動原理はよくわかる。それだけに、このうまい話さえも素直に信じられず、不思議さを通り越して不気味さすら感じたのだ。

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February 05, 2020 at 04:01AM
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