部屋の広さを測るための目安として用いられる平米数ですが、60平米のマンションは一般的な感覚で見て広いのでしょうか。
60平米のマンションには何人までがゆとりを持って住めるのかをはじめ、全国的に60平米にはどんな間取りの物件が多いのか、そしてより快適に過ごすためのポイントは何なのかなど、60平米のマンションに関するさまざまな情報をまとめました。
60平米のマンションはどのくらいの広さ?
まずは60平米のマンションが何人での生活に向いているのか、そして60平米の間取りとしてどんなタイプのマンションが多いのかを見ていきましょう。
60平米を畳数で換算すると約37畳分
不動産の表示に関する公正競争規約施行規則をもとに計算をすると、1畳の広さは1.62平米として定められているため、60平米を畳数で換算すると約37畳分になります。
37畳という数字だけで見るとかなり広く感じますが、この数字にはキッチンやお風呂、トイレなども含まれているので、普段の生活空間として利用できるのはそれらを差し引いた25畳程度と考えておくといいでしょう。
60平米のマンションは2~4人に適した広さ
60平米のマンションが何人暮らしに向いているのか、「住生活基本計画における居住面積水準」を基に考えてみましょう。
まず、健康で文化的な住生活を送るために必要不可欠な住宅の面積である“最低居住面積水準”から見ていきます。
◇最低居住面積水準
算定式 |
子どもの人数の換算 |
A. 単身者:25平米 B. 2人以上の世帯:10平米×世帯人数+15平米 |
3歳未満:0.25人 3歳以上6歳未満:0.5人 6歳以上10歳未満:0.75人 |
こちらに当てはめると、60平米あれば、大人4人で生活する場合でも10平米×4人+15平米で55平米となり、大人4人が生活を送れることが分かります。
次に、豊かな住生活の実現を前提として、多様なライフスタイルを想定した場合に必要と考えられる“誘導居住面積水準”を基に見てみましょう。
◇誘導居住面積水準
算定式 |
子どもの人数の換算 |
B. 2人以上の世帯:20平米×世帯人数+15平米 |
3歳未満:0.25人 3歳以上6歳未満:0.5人 6歳以上10歳未満:0.75人 |
60平米の物件では、大人2人までが余裕ある生活を送れます。子どもを含む場合は、大人に2人に加えて3歳未満の子ども1人という構成であれば、ゆとりを持った生活ができる水準です。
しかし、子どもが増えたり、大きくなったりするにつれて、どんどんゆとりがなくなってしまうため、この先のこともよく考えておくことが大切です。
60平米のマンションの間取りはさまざま
LIFULL HOME’Sで、全国の60平米ちょうどの賃貸マンションを調べると、合計2946件がヒット(2020年6月9日時点)。
間取りはさまざまですが、2LDKや3DK、3LDKといった物件が中心です。間取り別の取扱い件数は以下のとおりです。
間取り |
1R |
1K |
1DK |
1LDK |
2K |
2DK |
件数 |
9 |
2 |
1 |
55 |
2 |
36 |
2LDK |
3K |
3DK |
3LDK |
4K |
4DK |
4LDK~ |
1,066 |
5 |
613 |
1,149 |
1 |
3 |
4 |
(2020年6月9日時点、LIFULL HOME’S調べ)
60平米のマンションを選ぶ際のポイント
カップルや夫婦、小さい子どもと一緒に暮らすには最適な広さともいえる60平米のマンションですが、実際に物件選びを進める場合にはどんなポイントを意識して部屋を探すべきなのでしょうか。
特に重要となる2つのポイントを取り上げて、重視すべき理由と一緒に紹介します。
採光・通風の良さを重視するなら部屋数の少ないマンションを
部屋数の多い間取り部屋を選ぶと、部屋が細かく設定されているため住環境を整えやすいというメリットはありますが、たくさんの部屋を設けるために壁が増える結果となってしまい、窓からの明かりが奥の部屋にまで届かなくなってしまいます。
その状況を逆手に取って、光が届きにくい部屋の中心部分に浴室を配置するマンションも登場していますが、東京23区内にある一般的な物件において、そういった設計が行われているマンションはまれです。
同様の理由で、部屋数の多い物件には窓から遠く、風通しが悪い部屋ができやすくなることもデメリットにあたります。
そのため、物件選びで重視するポイントが採光や通風の良さなのであれば、2LDK以下の部屋数の少ないマンションを選びましょう。たとえばリビングが広く取られている物件の場合、窓から取り込める光や風が直接行き届く面積が増えるため、閉塞感がなくなります。
明るさを感じられる部屋に住みたければ、同じ60平米の物件でも部屋数の少ないマンションを選ぶことを意識しましょう。
小さい子どもがいる場合は、収納力に余裕にある物件を選ぶ
小さい子どもと一緒に暮らす場合は、ベビー用品やおもちゃ、服などのアイテムが必然的に増えるため、収納が少ない部屋を選んでしまうとリビングなどに物が散乱しやすくなります。
そのため、内見の際に、クローゼットの数や広さを事前に確認しておくことをおすすめします。
いたずらをされたり、危険な物を口に入れたりといったトラブルも起こり得るので、子どもにとって危険な物はしっかりと収納しなければなりません。そのため、子どもが簡単に開けられない扉付きの収納がある物件を選びましょう。
60平米のマンションで快適に暮らすコツ
60平米は比較的余裕を感じられる広さですが、使い方次第ではさらに快適に暮らすこともできます。どんな点に注意を払って生活すると60平米のポテンシャルを完全に生かせるのか、2つのポイントに分けて解説します。
必要以上に物を置かない
まずは必要のない物を買ったり、置いたりしないように注意します。部屋の中に家具や家電、インテリア関連グッズ、趣味のアイテム、衣類などが散らかっていると部屋が狭く見えてしまうため要注意です。
もう使わないと判断した物は捨てたり、クローゼットや押し入れなどに運び込んだりして、部屋の中にある荷物はできる限り少なくしてください。
デッドスペースを有効活用する
死角となる部分、デッドスペースを有効活用することも60平米で快適に過ごすための大切なコツです。
たとえばベッドの下やソファの下といったスペースは絶好の収納場所になります。収納用のカゴに衣類や雑貨などを詰めてデッドスペースに収納すれば、部屋の中に散らかっている物を減らせるのです。
60平米となれば家族で生活する人も多く、キッチンを利用する機会が増えがちで、調理に使うアイテムも多くなります。
キッチンにデッドスペースが生まれているならば、パーテーションやスリムなタイプの収納棚を配置してキッチンアイテムを収納するという方法も選べます。
そういった工夫を重ねることで、部屋にあふれている品を少しでも多く収納スペースに移動させられて、部屋が広くなります。
まとめ
60平米の広さのマンションに住む人数として適しているのは2~4人で、大人2人+子ども1人程度までにしておくとゆとりのある生活を送れるでしょう。
部屋の明るさや風通しの良さを重視する場合には、部屋数の少ない物件を選ぶことが大切です。部屋を少しでも広く見せるために収納の多い部屋を選んだり、デッドスペースの活用を意識したりすることも忘れないようにしましょう。
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June 18, 2020 at 01:57PM
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