新モデル「MEST」に採用されているハイブリッド構成は、「ダイナミック型+BA型+静電型+骨伝導型」だ。最新のトレンドである超高域用ドライバーへ静電型=EST採用にとどまらず、“骨伝導型ドライバー” までも一挙に導入。しかもその骨伝導ドライバーの使い方が独特なものとなっている。
■他にないクアッドハイブリッド構成。“骨伝導” を最適に使用する、シェル形状や素材も工夫
MESTのドライバー構成は「8ドライバー5ウェイ」との表記。であるが、その5ウェイは低域から高域までを単純に5分割して各ドライバーを割り振ってあるものではない。
彼らが説明するところをイメージ図にまとめると、だいたい以下のようになる。
低域から超高域まではダイナミック/BA/BA/ESTの4ウェイで構成されており、そこは一般的なハイブリッドのそれに類する。
骨伝導ドライバーの使い方は、「他3種によるハイブリッド構成を調和させるまとめ役で、帯域としては中域から中高域をメインに担当する」とのこと。その説明を受けて、作成したイメージが上の図となる。
つまり、このモデルにおける骨伝導ドライバーの役割は、低域を振動で体感させるみたいな主役級のものではなく、メインの4ウェイと重なるように、広めの帯域をカバーすることで全体をうまくなじませる、つなぎ的補助役というわけだ。
その骨伝導ドライバーはフェイスプレート内側に設置。様々な試行錯誤を経て「骨伝導ドライバーが生み出す振動を、フェイスプレートからシェル、シェルから耳へ伝える」形がベストと判断されたという。フェイスプレート側には3Dプリンターによってマウント用のモールド形状が設けられており、内部スペース利用と振動の伝達を共に効率化している。
こうした使い方にフィットする骨伝導ドライバーを選定するのも苦労したという。最終的には、振幅の小ささと周波数範囲の広さを理由に、小型軽量の多層圧電セラミックス骨伝導ドライバーを採用している。
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May 29, 2020 at 07:54AM
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Unique Melody「MEST」レビュー。骨伝導+静電型ハイブリッドの“良い違和感”に満足 (1/3) - PHILE WEB
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