三菱電機は2月4日、青空のように自然な光を生み出せる室内照明「misola」(みそら)を10月に発売すると発表した。LEDを搭載したフレームと薄型パネルを組み合わせた構造で、オフィス、病院、福祉施設などでの利用を見込む。
昼間の空が青く見える現象「レイリー散乱」を人工的に再現する仕組みを採用。フレームから発せられたLED光がパネルに当たると、パネルが光散乱体となり、波長の長い赤い光よりも、波長の短い青い光を周囲に強く放出する。これにより、青空に近い自然な光を生み出すという。
四角形のフレームのうち一辺を、発光させず影のような状態にすることで、室内に太陽光が差し込んでいるような演出も行える。LEDの発光量を調整することで、朝焼けや夕焼けも表現できる。
こうした機能を備えつつも、一般的な照明器具と同等の明るさを確保しており、室内の快適性を高められるとしている。
価格は、発光量を専用リモコンで切り替えるタイプが68万円、専用機器が自動調整するタイプが75万円(ともに税別)。いずれも照明の厚さは120ミリで、施工も容易だという。
三菱電機は青空を再現する照明技術を2018年9月に発表。同年の「CEATEC JAPAN」で展示して話題を呼んでいた。
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