テレビ朝日系列の情報番組「羽鳥慎一のモーニングショー」が1月13日に、「女性専用車両に乗らない女性が増えている理由」をテーマにした特集を放送した。女性専用車両でのネガティブなエピソードを伝えた内容に対し、「あたかも女性専用車両特有の問題かのように描写すること自体が女性蔑視」などと批判の声が上がっている。
そんな中、15日午前に放送されたTBS系の番組「グッとラック!」でも「『女性専用車両』乗りたくない女性増 ナゼ」という特集を放送した。
放送の内容は?
番組のVTRでは、街中での女性たちへのインタビューと専門家の声も交えながら、女性が「乗りたくない理由」を説明していった。
「香水のにおいがきつい」「マニキュアを塗っていた人がいた」「女性同士がすごい喧嘩を始めた」「みんな体幹がなさすぎて、ちょっと(電車が)揺れたらわ〜って(人が動いた)」などといった一般の人のインタビュー映像を伝え、ナレーションでは「周囲に女性しかいない女性専用車両では行動も大胆になるのでしょうか?」「女性専用車両だからこそ起こる熾烈な争いもあるのだといいます」「体が小さい人が多い女性専用車両では、一般車両に比べ電車が揺れた際の混乱が大きいといいます」などと伝えていった。
VTRは、「誰もが気持ちよく乗れるよう、ルールやマナーについて考える時がきているのかもしれません」と締めくくられた。
若林有子アナウンサー「男性の目が影響するかは…」
時事通信社
VTR終了後、スタジオではTBSの国山ハセンアナウンサーがモニターを使いながら、女性専用車両に乗りたくない女性たちの理由として、「強烈な香水」「支える男性がいないため揺れて転びやすい」「男性の目を気にせず本気で口論」などがあると改めて説明した。番組MCの立川志らくさんは、「男性がいたらば、ある程度は遠慮するんじゃないですか。女性専用車両も禁止事項を作った方がいいんじゃないですか」などと意見した。
こういった考えに対し、TBSの若林有子アナウンサーは「男性の目があるかどうかが影響するかは、私はちょっと懐疑的なんですけれども」と切り出した。
自身の体験を踏まえて女性専用車両があることの利点について、「学生の時に、誰かにつけられているなと感じた時に、女性専用車両に逃げ込むことができて、そういう恐怖心とか不安を感じた時に、それを和らげる安心の場としてあるのは女性としては大変助かる」と語った。
その上で、別の論点にも触れた。
「『痴漢を受けたくないなら、女性専用車両に乗ったらいいじゃないか』と強く言われると、それはなんで女性側が行動をしなければいけないんだろうというのは思う。そういう意味で、乗りたい乗りたくないというのは普段は意識せず、自分の乗りやすい場所(車両)に乗っています」
「被害に遭われている女性がたくさんいて、選べるようにしてあるということが基本」
コメンテーターとして出演していたライターの望月優大さんも若林アナウンサーの意見に賛同したうえで、「(痴漢)被害に遭われている女性がたくさんいてっていうことで、選べるようにしてあるということが基本なので、それが『女性同士になると』みたいな、『女性嫌い』っぽいことに議論がずれていってしまったりとか、『男性が差別されているんじゃないか』みたいなのはちょっと筋違いな話じゃないかなとまず基本的に思っている」と指摘した。
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January 15, 2020 at 01:41PM
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「女性専用車両」に批判的な番組をTBSでも⇒若林有子アナは「私は懐疑的」と異論 - HuffPost Japan
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