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夏を前にエアコン品薄懸念、上海ロックダウンで生産停滞…欠品ありの家電量販店も - 読売新聞オンライン

 エアコンや洗濯機といった家電製品に品薄の懸念が強まっている。世界的な半導体不足や中国・上海のロックダウン(都市封鎖)の影響でメーカーの生産に支障が出ているためだ。すでに欠品が生じた家電量販店もあり、これから夏商戦が本格化すれば一部機種の入荷が滞り、消費者の選択肢が狭まる可能性がある。

 「ご成約 売り切れ御免」

 家電量販店「ジョーシン王子店」(東京都北区)のエアコン売り場では、昨年度に発売された機種を中心に品切れを知らせる貼り紙が目立つ。

 担当者は「多くはまだ在庫があるが、一部のエアコンは入荷未定のまま。猛暑になれば需給が 逼迫ひっぱく する恐れもあり、買い替えを考えているなら早めがおすすめ」と話す。洗濯機や電子レンジも品薄気味で、「過去にない状況だ」という。

 関係者によると、今のところ多くのメーカー品を扱う家電量販店では、一部商品の品薄にとどまっており、大きな混乱には至っていない。ただ、商品の調達力で劣る街の電器店では、入荷不足に苦慮するところもあるという。

 エアコンは夏の熱中症を防ぐためにも十分な供給が重要になる。メーカー側でも、品薄を見越して注意喚起する動きが出始めた。

 「エアコンの試運転をしておかないと真夏の修理待ちで詰みます。買い替えでも在庫なしで詰みます」

 シャープは4月下旬以降、公式ツイッターで繰り返し呼びかけている。日本向けにエアコンや洗濯機を製造する上海の工場が4~5月に稼働を停止し、完成品を積み込んだコンテナが港で滞留した影響で、在庫が逼迫しているという。

 エアコンの場合、空調メーカーの多くは国内で生産しているが、部品の一部は中国から調達している。上海の都市封鎖は6月1日に解除されたが、輸送も含めたサプライチェーン(供給網)が通常に戻るには時間がかかりそうだ。

 エアコン以外の家電にも影響が広がっている。

 三菱電機は部品調達の遅れから、5月に予定していた炊飯器の新製品発売を延期した。パナソニックは中国製の部品や半導体を使う洗濯機や電子レンジ、炊飯器、マッサージチェアの一部商品について、4~5月以降、新規受注を停止している。

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