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13日の米株式相場は4営業日続落。S&P500種株価指数は弱気相場入りした。世界の金融市場は米利上げによるリセッション(景気後退)懸念で既に動揺していたが、先週末に発表された米消費者物価指数(CPI)が引き続き売りを誘った。米国債利回りは急伸し、約10年ぶり高水準となった。
円は対ドル1ドル=134円台半ば。東京時間に135円台前半まで円安が進行した後、133円台半ばまで買い戻される場面もあった。
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S&P500種は前週末比3.9%安の3749.63。昨年1月以来の安値となり、今年1月に付けた高値から20%超値下がり。ダウ工業株30種平均は876.05ドル(2.8%)安の30516.74ドル。ナスダック総合指数は4.7%下落。
バリュエーションの高いハイテク株が特に売られ、ナスダック100指数は4.6%安。CBOEボラティリティー指数(VIX)は急上昇し、30を超えた。数年にわたる米金融当局や政府の景気支援で膨張していた市場の投機的な分野が崩れ、利益実績のないソフトウエア会社や新規上場銘柄、ブランクチェック(白紙小切手)企業が売り込まれた。
米国債市場では、10年債利回りが2011年以来の高水準となったほか、2年債利回りは08年の金融危機前の水準に急上昇した。ニューヨーク時間午後4時23分現在、10年債利回りは22ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の3.38%。2年債利回りは29bp上昇の3.35%。
Gスクエアド・プライベート・ウェルスのビクトリア・グリーン最高投資責任者(CIO)は「もう少し荒れるだろう」と予想。「米金融当局がタカ派的な圧力をかけ続けるときは、株価が上昇するのは非常に難しくなる。経済的に急ブレーキをかけることなく、インフレに急ブレーキをかけることは決してできない。リセッションの否定論者がまだいるというのはおかしな話だ」と述べた。
外国為替市場ではドルが上昇。ドル指数は2年ぶり高値を付けた。米国債利回りの急伸や米国株の下落が背景。ポンドは値下がりし、年初来安値を更新。円は対ドルで前週末比ほぼ変わらず。東京時間に135円19銭まで円安が進行した後、円買い戻しの動きでニューヨーク時間朝方に133円59銭を付けたが、その後は上げを消した。
主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は1.1%上昇。ニューヨーク時間午後4時24分現在、ドルは対円で前週末比ほぼ変わらずの1ドル=134円44銭。ユーロは対ドルで1.1%安の1ユーロ=1.0406ドル。
ニューヨーク原油先物相場は小幅反発。一時は3ドル下落する場面もあったが、下げを埋めた。リセッション懸念から世界的に株式相場が下落したものの、景気が減速しても足元の供給危機が和らぐことはないとの見方に支えられた。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物7月限は、前営業日比26セント(0.2%)高の1バレル=120.93ドル。ロンドンICEの北海ブレント8月限は26セント高の122.27ドルで終了した。
ニューヨーク金相場は大幅反落。前週末の米CPIを受け、積極的な金融引き締めが実施されるとの見通しから、スポット相場は3カ月ぶりの大きな下げとなった。ドル上昇も金の重しとなった。
スポット価格はニューヨーク時間午後3時ちょうど現在、前営業日比2.4%安。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月限は2.3%安の1831.80ドルで終了した。
原題: Stocks’ Pandemic Bull Run Ends With Recession Fear: Markets Wrap(抜粋)
Dollar Set for Best Day in Two Years as Yields Soar: Inside G-10(抜粋)
Oil Withstands Broader Market Drop on Tight Supply Fundamentals(抜粋)
Gold Drops Most in Three Months as Inflation Spurs Fed Repricing(抜粋)
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