中古車購入チェックポイント[2020.04.10 UP]
【グー連載コラム】車両チェックマイスターへの道 [良質物件を見極めるためのコツと心得]
実際に中古車販売店を訪れた際にどんな部分をどうチェックすべきか。
クルマの部位ごとに見ておくべきポイントを紹介していこう。
(掲載されている内容はグー本誌2020年5月号の内容です)
【車種別チェックポイント】 ホンダ シャトル編
KEY POINT
最も古い年式でも5年落ちとなり、コンディションの悪い物件はそれほど多くない。荷室の状態から前オーナーの扱い具合を察するといい。
[現行型]中古車中心相場:110万から250万円 新車販売時期:2015年5月から
国産ワゴンは、ミニバンやSUVの人気に押され、マーケットそのものは縮小傾向にある。特に5ナンバーサイズのワゴンで、現在、新車で買えるのは、カローラフィールダーとシャトルのみとなった。
シャトルはフィットをベースに開発されたワゴンで、街中でもスマートに扱えて、運転のしやすさはベース車譲り。全高を1545mmに設定しているので、立体駐車場にも入庫できるなど、合理的サイズで日常的な使い方で不便を感じることはない。さらに、ホンダ独創のセンタータンクレイアウトの採用によって、前、後席ともに室内にもゆとりが感じられ、荷室はクラス最大級の広さが確保されているので、ファミリーカーとして選んでも十分に満足できる。
デビューは15年5月で、初期型でも5年落ちとなるため、市場に流通している中古車は、経年による劣化があまり見られず、コンディションに対する不安はほとんどないだろう。
注意点としては荷室がハードに使われ、荷室フロアのカーペット、荷室下のボックスや開口部のトリムまわりにキズや汚れがないかどうか。荷室の利便性がワゴンの価値なので割り切りは必要だが、あまりにひどい場合は、荷室以外の部分もラフに扱われていた可能性があるので、避けたほうが無難かもしれない。
【チェックポイント1】 ガソリンかハイブリッドか
パワーユニットは2タイプ設定され、燃費重視なら34.0km/L(カタログ値)のハイブリッドを選ぶべきだが、相場は高めの傾向となる。
【チェックポイント2】シフトの特殊な操作感
ハイブリッド仕様のトランスミッションは、シフトバイワイヤ方式を採用。先進的だが、ゲート式から乗り換える人は慣れが必要かも。
【チェックポイント3】荷室のキズや凹みは?
広くて利便性に優れた荷室を備えているが、ハードに使い込まれている物件も多い。フロアや壁面のキズや凹み、汚れを確認しよう。
【チェックポイント4】 アルミはガリキズに注意
上級グレードに標準装備されるアルミホイールは15インチと16インチを設定。死角になりやすい左側にガリキズがないか要チェック。
【チェックポイント5】 フィットより長い後方部
5ナンバーサイズで取りまわしは優れているが、ベースのフィットより荷室を延長したぶん長いため、バック時には注意が必要となる。
【チェックポイント6】開口部下部の傷みを確認
荷室開口部の地上高は54cmと低く積載性は良好だが、荷物を積むときにトリム部分やボディを擦った形跡がないかどうか確認したい。
ホンダセンシングは 2017年以降の年式に搭載
先進の安全運転支援機能によって快適かつ安心のドライブをサポートしてくれる「ホンダセンシング」は、2017年9月以降のモデルに標準装備されるが、高機能かつ高年式となるため相場は高値となっている。
撮影/フォッケウルフ
※写真はすべて現行型の「コペンGRスポーツ」。
※中古車価格はグーネット 2020年3月調べ。記事中の価格は参考であり、中古車価格を保証するものではありません。
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April 10, 2020 at 08:07AM
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