2020/03/07 07:50 ウェザーニュース
昔から風邪の予防には「うがい」「手洗い」「マスク」と言われています。新型コロナウイルスの感染拡大が懸念されるなか、厚生労働省などは手洗い、うがいなどの一般的な衛生対策を徹底するよう呼び掛けています。
2020年3月4〜5日にウェザーニュースが行った調査結果でも4人に3人が行うなど、改めて「うがい」が注目されていますが、あなたは「うがい」の効果と正しいやり方を知っていますか?(8092人回答)
「うがい」の一般的な風邪の予防効果については、次のような検証があります。
京都大学の川村孝教授らのグループが、被験者を「うがいをしない群」と「水うがい群」に分けて、うがいの風邪予防効果を検証しました。1ヵ月あたり100人中の発症率は、「うがいをしない群」は26.4人、「水うがい群」は17.0人で、水うがいをすると発症が40%減ったのです。
「うがいが風邪の予防に効果があるのは、水の乱流が口内やのどのウイルスを洗い流すだけでなく、のどの粘膜に生えている線毛の働きを活性化することも考えられます」と語る横浜相原病院(横浜市瀬谷区)の吉田勝明院長は、次のように続けます。
「のどの線毛はすきまなく生えています。異物が侵入すると線毛運動によって粘液が流れてきて、ウイルスや細菌をタンと一緒に体外に排出してくれます。うがいの刺激は、その線毛運動を活性化すると考えられます」
「うがいのコツは、まず『ブクブク』と口をゆすいでから、のどの奥で『ガラガラ』を繰り返すことです」(吉田院長)
(1)口に水を含み、少し強めに「ブクブク」と口の中をゆすいで吐き出す
(2)口に水を含んで上を向き、約15秒のどの奥まで「ガラガラ」とうがいをして吐き出す
(3)もういちど「ガラガラ」うがいを約15秒して完了
最初にのどの奥で「ガラガラ」うがいするのではなく、まず口のなかをゆすぐのは、口の中にあるさまざまな菌を排出させることが目的だと言います。
一般的な衛生対策を徹底するよう呼びかけられていますが、これは新型コロナウイルスの感染予防だけではなく、インフルエンザやその他のウイルス、風邪対策にもつながります。これを機に日頃の「うがい」を見直してみてはいかがでしょうか。
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March 07, 2020 at 05:58AM
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