iPhoneには、多くの便利な機能を搭載した純正イヤホンが付属しています。しかし、装着感に満足していないiPhoneユーザーも多いのではないでしょうか。耳に合わせる方法など、イヤホンが取れにくくなる付け方を紹介します。
iPhone付属の純正イヤホンの付け方
イヤホンのタイプは、イヤーピースを耳の中に入れるようにして装着する『カナル型』と、耳の表面部分にイヤーピースを引っかけて装着する『インナーイヤー型』の2種類に大きく分けられます。
iPhone付属の純正イヤホンで、良好な装着感が得られない場合の対処法を確認しましょう。純正イヤホンの特徴を理解しておくことが大切です。
インナーイヤー型
iPhoneの純正イヤホンはインナーイヤー型です。より多くの人にフィットしやすいよう、独特のカーブを描いた個性的な形状にデザインされています。
しかし、平均的な耳の形状に基づいて設計されているため、人によっては耳穴にフィットしないケースも多いようです。
一般的なインナーイヤー型とは異なった形でもあることから、慣れるまでに時間がかかる場合もあるでしょう。
イヤホンの長さを調整
イヤホンがフィットせず使いにくく感じる原因の一つに、イヤーピースから耳の下に延びるケーブルの影響が挙げられます。
ケーブルのたるみを短くすることで、衣服への接触や首の動きによる揺れを抑えられ、イヤーピースが耳からずれにくくなるでしょう。ケーブルの分岐にあるスライダーを上方向に動かせば、分岐より分かれた部分のケーブルを短くできます。
どうしてもケーブルが原因で使いにくい場合は、ワイヤレスイヤホンの使用を検討するのもおすすめです。
左右を確認
一般的に、イヤホンは左右が区別されますが、丸い形をしたインナーイヤー型イヤホンなら、基本的に左右関係なく装着できます。
しかし、iPhoneの純正イヤホンは丸型ではなく、音の出る部分が小さく突き出ている特殊な形をしているため、左右を間違えるとしっかり装着できません。
イヤーピースには、右に『R』、左に『L』と書かれています。事前に左右を確認して装着することが重要です。
なお、右のケーブルにはリモコンが付いています。このことを覚えておけば、装着するたびに確認する必要がありません。
アクセサリを活用
ケーブルが動いて安定しない場合は、ケーブルを衣服に固定できるイヤホンクリップを使ってみましょう。ケーブルのたるみを抑えられるうえ、何かに引っかかってイヤホンが外れてしまうようなことも起こりにくくなります。
摩擦力が強まりイヤホンが落ちにくくなる、シリコン製のイヤホンカバーを購入して取り付ける方法もおすすめです。カナル型のカバーも販売されています。
『スタビライザー』とよばれる、羽根のような形状をしたものもあります。耳の内側に沿わせて、イヤホンを落ちにくくしてくれるパーツです。
iPhoneの純正イヤホンの便利な使い方
iPhoneの純正イヤホンは、多くの機能が備わっています。便利に使いこなせるよう、いろいろな操作方法を覚えておきましょう。
マイクでハンズフリー通話
右側のケーブルに付いているリモコンには、マイクが内蔵されています。装着時に声を拾いやすいように設計されており、ハンズフリーで通話することが可能です。
リモコンの中央部分には、センターボタンが搭載されています。センターボタンを1回押すことで、電話を受けたり終わらせたりできます。
電話を拒否したい場合は、センターボタンを2秒ほど押してから離しましょう。低いビープ音が2回鳴り、通話拒否を知らせてくれます。割込通話できるプランに加入済みなら、センターボタンの1回押しで、電話の相手を切り替えられます。
音楽・カメラ・Siriに
イヤホンに付いているリモコンは、電話操作だけでなく、音楽・動画・カメラ・Siriを操作することも可能です。
センターボタンを1回押すと、音楽や動画の再生・停止を実行できます。2回押しで早送りや次曲への移動、3回押しで巻き戻しや前曲への移動が可能です。
iPhoneのカメラアプリを起動中に、『+』と『−』どちからのボタンを押すと、シャッターが切れます。手ブレ防止に役立つ便利な機能です。
Siriの設定を有効にしている状態なら、センターボタンの長押しで、いつでもSiriを呼び出せます。起動中にセンターボタンを1回押すと、Siriが終了します。
シュア掛けとは
近年注目されているイヤホン装着法『シュア掛け』について解説します。付け方のポイントなどを押さえておきましょう
耳の上に掛ける方法
シュア掛けとは、イヤーピースから伸びるケーブルを、耳の上に掛ける装着法です。音楽機材メーカー『SHURE』から名前が付けられています。
SHUREは、カナル型イヤホンブームの火付け役としても知られているメーカーです。SHUREがプロミュージシャン用に開発したイヤホンの装着方法がシュア掛けであり、現在は広く知られるようになっています。
ケーブルを耳に掛けることで、ケーブルのこすれから発生するノイズを軽減できます。安定感が増し、イヤホンが外れにくくなることもメリットです。
カナル型に向いている
前述したように、シュア掛けという装着法は、カナル型イヤホンをより使いやすくするために、メーカーが提唱したものです。
したがって、インナーイヤー型のiPhone純正イヤホンは、シュア掛けには適していません。そもそも、インナーイヤー型はノイズの影響を受けにくいため、シュア掛けのメリットは低いといえます。
純正イヤホン以外のカナル型を使っている場合は、装着感や音質をアップする方法の一つとして、シュア掛けを取り入れてみましょう。
構成/編集部
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February 24, 2020 at 05:16AM
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